MTG公式による禁止制限改定にて、
スタンダード環境での《食肉鉤虐殺事件》の禁止&モダン環境での《空を放浪するもの、ヨーリオン》の禁止
が発表されました!
(公式)OCTOBER 10, 2022 BANNED AND RESTRICTED ANNOUNCEMENT
《食肉鉤虐殺事件》はスタンダード環境で強い黒デッキの中心的パーツであることを理由に、《空を放浪するもの、ヨーリオン》はデッキの強さに加えて実際のテーブルトップゲームにおける物理的な「分厚いデッキ」の使いづらさなども考慮しての禁止となったようです!
スタンダード環境での《食肉鉤虐殺事件》の禁止について
いつもと同じく、『団結のドミナリア』発売にともなうスタンダードのローテーションは、新セットのカードがデッキの中に居場所を見出し、前年のカードの多くが新しいメタゲームの中での立ち位置が変わることにより大きな変動を引き起こします。スタンダードが落ち着くにつれて、黒が強力で層が厚いことが証明され、上位デッキの多くの基盤を作り上げています。よく使われている色があるにも関わらず、競技的なデッキと戦略の間では優れた多様性が見受けられ、プレイヤーのこのフォーマットに対する関与は健全なものです。
競技デッキでの黒の使用率を少し下げるために、我々は黒のカードを1枚禁止することを選択しました。黒の入っているすべてのデッキでプレイされるような強力すぎる個別のカードは存在せず、いくつかの選択肢について議論を行いました。最終的に、スタンダードで最も強力な黒のカードの1枚であり、特定のアーキタイプ(大量の小型クリーチャーに依存するデッキ)に対して特に強力で、そしてスタンダードで1年以上輝かしい時を過ごしてきた《食肉鉤虐殺事件》を禁止するのが最良の選択であると判断しました。
『兄弟戦争』の発売を控え、我々は他のデッキや色の組み合わせを支援する新しいカードがスタンダードに入ってくることを見込んでいます。それまでは、この小さな変動がスタンダードを楽しめるようにし続け、カードプールの拡大にともなってより健全な方向へと向かう流れの助けとなることを期待しています。
モダン環境での《空を放浪するもの、ヨーリオン》の禁止について
モダンは前回の禁止制限の更新以降健全な状態にあり、アーキタイプ間の多様性は良好で、最も数の多い競技的デッキでさえもメタゲーム内での割合は比較的小さなものです(Magic Onlineでそれぞれ5~6%)。しかしながら、テーブルトップのモダンがコロナ禍のピークから回復していくにあたり、我々はかねてより検討されていた《空を放浪するもの、ヨーリオン》の禁止を実行することを決定しました。
ヨーリオンは「4色オムナス」デッキで最も多く見られる相棒で、このデッキは高い勝率を見せており、対戦のデータによれば使用率が増加し続けていく可能性が高いです。ゲームバランス面での懸念に加えて、我々はテーブルトップで分厚いデッキをプレイするという物理的な器用さが要求されることについても考慮しています。我々はプレイヤーが、このデッキを物理的に取り扱うことを楽しめないにも関わらず強さと勝率のせいでこのデッキをプレイするところまでメタゲームが行ってしまうことを心配しています。
これらの物理的器用さの問題は(パイオニアなどの)他のフォーマットではあまり起こりませんが、モダンは豊富なカード選択呪文やフェッチランドなどにより、特にシャッフルや他のカード操作が発生します。《機知の戦い》のような分厚いデッキを奨励するカードは過去にも存在しましたが、基本的に最強デッキの1つではなく競技プレイの末端でした。
最後に、ヨーリオンとその周囲のカードが引き起こす誘発型能力の繰り返しが、同じようなゲームパターンや他のプレイヤーの行動の間に多くのダウンタイムが入る長いゲームが引き起こされうるということを多くのプレイヤーから聞きました。上位デッキでプレイするプレイヤーの体験の総量が楽しいものであることは重要であり、このようなデッキが存在することはかまわないのですが、このようなプレイパターンが長期間最強デッキの1つに関係することはそれの存在するフォーマットの楽しさを残ってしまう恐れがあります。
これらの理由により、モダンをすべてのタイプのプレイヤーができる限り楽しく扱いやすいものにするために、《空を放浪するもの、ヨーリオン》はモダンで禁止となります。
【お知らせ】2022年10月10日発表の、禁止・制限カード告知をお伝えします。今回スタンダードおよびモダン・フォーマットに変更がございます。変更の内容と理由について記事にてご説明いたします。https://t.co/uP8eJ0YB0e #mtgjp
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) October 10, 2022
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