情報公開されたリリースノートにて、MTG「ドミナリア」の発売以降、
プレインズウォーカーへのダメージの移し変え
のルールが変更となることが発表されています。
ルール変更「ダメージをプレインズウォーカーに移し替えることはできない」の概要について – リリースノートより
以前は、戦闘ダメージでないダメージの移し替えが可能だった。これは、あなたがコントロールしている発生源が戦闘ダメージでないダメージを対戦相手に与えるなら、あなたは、代わりにその発生源がそのダメージをその対戦相手がコントロールしているプレインズウォーカー1体に与えることを選べるというものであった。
『ドミナリア』セットの発売にあたり、このルールを削除する。今まで「プレイヤー1人を対象」として一定のダメージを与えることになっていた多数のカードが、以下の方針に従って変更を受ける。
ルール変更「ダメージをプレインズウォーカーに移し替えることはできない」の具体例&解説 – リリースノートより
既存の「クリーチャーかプレイヤーを対象にとってダメージを与えるカード」は、下記のようなテキスト変更が行われます。
下記のような、「プレイヤーを対象にとってダメージを与えるカード」も、下記のようなテキスト変更が行われます。
また、下記のようなカードは上記の例外(ダメージの量が、そのプレイヤーやプレイヤーがコントロールしているオブジェクトの情報を用いて計算される場合)に該当するため、プレインズウォーカーへダメージを与えることが出来なくなります。
更に弱くなってしまうティボルトさんに合掌。
下記のような、「対戦相手を対象にとってダメージを与えるカード」も、下記のようなテキスト変更が行われます。
下記のような、「各プレイヤー」や「各対戦相手」といったテキストの、「対象をとることなくプレイヤーにダメージを与えるカード」については、プレインズウォーカーに対してダメージを与えられるカードの対象とはならないようです。
なお、《激情の薬瓶砕き》のみ上記の例外となり、プレインズウォーカーも「無作為に選ぶ対象」の1つに入るようです。
上記については、日本語版カードを使う分にはテキスト中の「対象のプレイヤー」を「対象のプレイヤーか対象のプレインズウォーカー」と読み変えし、英語版カードの場合は「any targetの示す範囲がクリーチャーとプレイヤーだけでなく、プレインズウォーカーにも拡大したこと」を意識する必要があるようです。
これまで説明してきたように、ドミナリア以前に登場した「対象プレイヤー(対戦相手)へのダメージ効果」を持ったカードは意図的に「対象プレインズウォーカーへのダメージ効果」があることを読み取る必要が出てきます。
まとめ
これまで、プレインズウォーカーに対して戦闘以外でダメージを与える場合、正規な手順では
- 【ダメージを与える呪文や効果】をプレイヤーを対象に使用します
- (呪文の解決時)ダメージをプレインズウォーカーに移し変えます
というやや煩雑なやりとりが必要でしたが、ドミナリア以降は上記の挙動を
- 【ダメージを与える呪文や効果】をプレインズウォーカーを対象に使用します
と一言で宣言できるようになり、対戦時のやりとりがよりスマートになります。(具体例を挙げると、「稲妻でジェイスに3点飛ばします」が正規のやりとりになります。)
また、ドミナリア以降に印刷される「ダメージを与える効果を持ったカード」には、
プレインズウォーカーを対象にとれるかどうか
がテキスト中に明示されるため、よりカードパワーに微妙な変化をつけられるようになります。
【ドミナリアに収録される「ダメージを与える効果を持ったカード」の一例】
マナコスト | カード名 | カードの種類 | タイプ | P | T | レアリティ | ソート用(色&レア) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
赤2 | 魔術師の稲妻(Wizard's Lightning) | インスタント | - | - | - | アンコモン | 赤U・インスタント |
赤赤X | ヤヤの焼身猛火(Jaya's Immolating Inferno) | 伝説のソーサリー | - | - | - | レア | 赤R・伝説ソーサリー |
赤赤4 | 勇敢な紅蓮術師、チャンドラ(Chandra, Bold Pyromancer) | 伝説のプレインズウォーカー | チャンドラ | - | - | 神話レア(PWデッキ) | 赤神・伝説PW(PWデッキ) |
(上記3種のカードのうち、「魔術師の稲妻」と「ヤヤの焼身猛火」はプレインズウォーカーを対象にとれますが、「勇敢な紅蓮術師、チャンドラ」の【+1】能力ではプレインズウォーカーを対象にとれません。)
ドミナリア発売前後で、「同じテキストなのに違う効果のカード」が出てしまうのはやや問題に感じますが、
- 対戦でのやりとりがスマートになる(直感的に分かりやすくなる)
- ダメージを与える効果のカードを「対象の差」で差別化しやすくなる
といった点は良い改善ですね(^^)
MTG「ドミナリア」の収録カードリスト一覧はこちら
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【追記】
晴れる屋様のYouTubeチャンネルにて、本ルール変更に関する解説動画が公開されました!
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ん?よくわからんのだけども
これによってプレイヤーが呪禁を得てもPWは呪禁を得ていなければ立ち消えとかは無くなる、ということかな?
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>アガベ様
コメントをいただき、ありがとうございます。
例えば、今回のルール変更によって、「神聖の力線」によって対戦相手が呪禁を得ていても、そのプレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーを対象にとって「稲妻」等の火力を撃てるようになったようです。