数日前から話題になっている
ユーチューバーのVALU詐欺騒動
についてMTGを例にとって説明してみました。
VALUとは?
VALUは個人が提供するサービスを「株」のように売買する仕組みです。(⇒参考:VALU Wiki)
例えば、MTGの人気イラストレーターさんが「自身のVALUを買ってくれた人には、将来的に自身の原画やサイン入りカードをプレゼントする」と言ってくれたなら、多くの人が「その人のVALU」を買いたがると思います。
その人が提供するサービスを欲しがる人の数が増えたり減ったりすることでVALUの価値は変動します。
ユーチューバーのVALU詐欺騒動とは?
今回の騒動は、有名なユーチューバーの「ヒカル」という人物が、「VALU」の仕組みを利用して詐欺まがいの行為を働いたことによって巻き起こったものです。
今回のVALU詐欺騒動の具体的な流れとしては、
- ヒカル氏が自分のVALUが安いうちに、仲間に販売する
- ヒカル氏が自身のTwitterなどで「VALUを持っている人に対して”特別なサービス”を提供する」と謳い、自分のVALUの価格を吊り上げる
- VALUの価格が十分に上がったところで、自分や仲間がVALUを大量に手放してお金に換金する。(さらに、「特別なサービス」も提供しないと発表し、価値が暴落)
となっており、ヒカル氏やその仲間は大きな利益を得た一方で、ヒカル氏を信用してVALUを買った人たちはVALUの暴落によって大損をしてしまったようです。
また、この行為は株でいう「インサイダー取引」に近いものであるということも、大きな問題となっています。
インサイダー取引とは?
インサイダー取引は、株取引における禁止事項のひとつであり。
通常は知ることができない非公開情報を持った人は株取引をしてはいけない
というものです。
MTGを例にとって説明すると、
- 霊気紛争「守護フェリダー」の情報が公開される前から「守護フェリダー」のカードテキストを知り、コンボで高騰が予想される「サヒーリ・ライ」を安い価格で買い占める
- MTGの禁止・制限改定情報を事前に掴み、禁止によって価格暴落が予想される「サヒーリ・ライ」や「密輸人の回転翼機」、「約束された終末、エムラクール」といったカードを値段が高いうちに割安価格で大量販売する
といった感じです。
株の世界では、他の人が知ることができない情報によって不当に利益を得ることは厳格に禁止されており、違反した場合は懲役や罰金の刑罰が与えられることになります。
ユーチューバーのVALU詐欺騒動についてMTGを例に挙げて説明!まとめ
今回のケースは、株ではなく「VALU」という形態でのやりとりのため、「株のインサイダー取引」には当たらないようですが、ヒカル氏は自身の信用を大きく傷つけてしまったようです。
私自身は被害にあったわけではありませんが、たとえ刑事罰には処されないとしても、自身の知名度を巧みに利用した卑劣な行為だなと感じます。
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