MTG公式より、
2020年7月13日の禁止制限リスト改定
が予告されました!
【お知らせ】来週の7月13日(日本時間該当日深夜)に、最新の禁止制限告知が行われます。対象フォーマットはヒストリック、パイオニア、モダン、パウパーです。 #mtgjp https://t.co/pTXLoLCCJ8
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) July 8, 2020
上記の予告によると、次回の禁止制限改定においては、
- ヒストリック
- パイオニア
- モダン
- パウパー
のフォーマットにて、何らかの改定が予定されているようです。
【追記】
禁止制限改定が発表されました!
ヒストリック&パイオニア&モダン&パウパーでの改定内容は、以下の通りです。
目次
ヒストリック(Historic)
禁止カード
- 《裏切りの工作員》禁止(一時停止から)
- 《軍団のまとめ役、ウィノータ》禁止(一時停止から)
- 《創案の火》禁止(一時停止から)
- 《運命のきずな》禁止
現在ヒストリックでは《軍団のまとめ役、ウィノータ》、《裏切りの工作員》、《創案の火》の3枚のカードが一時停止されています。すべての一時停止について、我々はその影響によってヒストリックのメタゲームがどのように変わったかを監視していますが、データはそれらのカードが取り除かれたことによるメタゲームの明確な改善を示しています。これらのカードはそれぞれ、容易にとても強力な効果にアクセスできる主要な手段であるか、その強力な効果を持つものであり、このフォーマットの量とカードパワーが成長するにつれてより問題となる傾向のカードです。
我々のデータが現在の一時停止による前向きな影響を示しており、そしてこれらのカードをすぐにヒストリックに再導入しても安全とは言えないと感じたため、《軍団のまとめ役、ウィノータ》、《裏切りの工作員》、《創案の火》はヒストリックで禁止となります(プレイヤーには以前告知したポリシーに従い、通常どおりこれらの禁止によってワイルドカードが送られます)。
これらが一時停止、そして禁止になりメタゲームは改善されたにも関わらず、ヒストリックの上位層は依然として健全とは言えません。《軍団のまとめ役、ウィノータ》の一時停止の直後は上位2つのデッキのBO3での使用率は約15%であり、健全で多様性のあるデッキの分散を見せていました。現在はその上位2つのデッキは約35%を占めており、その集中率は増加しています。
先月を通して、《運命のきずな》を使ったデッキがメタゲームでのシェアの面で著しく数を増やし、現在ではヒストリックで最もプレイされているデッキです。このデッキを成立させている2枚の主要なカードが《荒野の再生》と《運命のきずな》そのものです。《荒野の再生》は強力なカードですが、このデッキ以外にヒストリックで問題のあるデッキには見かけられません。またこのデッキは《運命のきずな》を早く唱えるために複数の手段を用いており、その選択肢はこのフォーマットが広がるに伴って増えていきます。最後に、《荒野の再生》はプレイヤーに幅広いプレイの軸を与えようとするように動きますが、《運命のきずな》は対戦相手のあらゆるプレイを阻害するように動きます。長期的観点の健全性とゲームプレイ上の立ち位置の両方により、我々は《運命のきずな》のほうがここで行動を起こすべきカードだと感じました。
《運命のきずな》は我々がヒストリックにおいて長い間注意深く監視してきたカードです。このカードはとても強力ですが、我々はヒストリックのマッチ戦がこのカードのファンのためにバランスの取れた選択肢として残ることができる場所になることを望んでいました。このことはこのデッキが強いが範囲内の使用率と勝率を示したデッキであることで長い間成立していましたが、現在は他の選択肢を餓死させこのデッキ自体を軸にフォーマットを歪めてしまうレベルにまで上昇しています。
《運命のきずな》は上記で説明したカードと同じように、カードプールが増えると単純に強くなっていきます。そして、それらと同じように、このデッキがプレイヤーにとって楽しくてバランスの取れた選択肢になるような十分な対策が存在するところまでメタがすぐに到達するとは我々は感じていません。我々は通常ヒストリックではその影響をテストするためにカードを最初は一時停止することにしていますが、これは厳密な規則ではありません。《運命のきずな》をこのフォーマットにすぐに再導入する良い機会を予測していないため、《運命のきずな》はヒストリックで禁止となります。
一時停止
- 《炎樹族の使者》一時停止
ヒストリックで長い間強力だったもう1つのデッキが「グルール・アグロ」です。これは最もプレイされているデッキになることがよくありましたが、これと他の上位デッキとの差は先月著しく拡大しました。「グルール」と「ネクサス」はBO3においてその次点のデッキの3倍以上プレイされていて、「グルール」はBO3とBO1の両方で、最高勝率を持つデッキのひとつです。このデッキと周囲のメタを考慮した後、我々はここで行動するべき最善のカードは《炎樹族の使者》だと感じました。これによって可能になる爆発的な初動はこのデッキの増加要因のひとつですが、これがなくなってもこのデッキが競技的環境にあり続けるのに十分な強さは残り、他のアグロの選択肢とバランスの取れたレベルになるだけのはずです。
《運命のきずな》とは違い、我々はヒストリックのメタが《炎樹族の使者》がバランスが取れて楽しい居場所を見つけられるように変化する強い可能性があることを分かっています。しかし現在のメタの状況では、このカードが「グルール・アグロ」にもたらす強さのせいでフォーマット内にあるバランスが取れていて興味深く多様性のあるデッキの選択肢の数は全体的に減少しています。このような理由により、《炎樹族の使者》はヒストリックで一時停止されます。
パイオニア(Pioneer)
解禁
- 《ニッサの誓い》禁止解除
去年後半のパイオニア発足以降、我々はそのメタゲームの大きな変化を目にしてきました。パイオニア発足の初期、最も普及し成功を収めたアーキタイプの中にはさまざまな緑のランプ・デッキがありました。これらのデッキの安定性を低下させるために《ニッサの誓い》がパイオニアの進行の初期に禁止リストに加えられました。
それ以来、《むかしむかし》、《夏の帳》、《王冠泥棒、オーコ》を含む緑のランプで使われた他のカードが禁止されてきました。さらに、新セットの発売が他のアーキタイプを強化し、デッキ構築の可能性を基本的に拡大しました。メタゲームは現在《ニクスの祭殿、ニクソス》デッキや鍵となるクリーチャー、プレインズウォーカー、土地を中心に展開する他のアーキタイプにある程度強さを戻す範囲では、《ニッサの誓い》の解禁が妥当であると我々が感じるところまで来ました。
それ以外については我々は基本的にパイオニアのメタゲームの形に満足していて、最もプレイされているデッキはそれぞれお互いに対して長所と短所を持っています。我々はこの環境のコンボデッキの使用人口に目を光らせていますが、それらが支配的な勝率を誇っているという認識はMagic Onlineのデータに裏付けられたものではありません。また我々はあまりプレイされていないデッキが成功を収めているのも目にしており、そのことはメタゲームが変化し続ける可能性を示しています。
モダン(Modern)
禁止カード
- 《アーカムの天測儀》禁止
ここ数ヶ月のモダンのメタゲームでは、《アーカムの天測儀》を使った多色デッキの使用率と勝率の上昇が見られ、いくつかのバリエーションを含めてミラーマッチ以外のマッチの勝率が55%に近づいています。これらのデッキは複数の異なる形がありますが、一般的なゲームプランは複数色に渡る強力なカードをプレイするために《アーカムの天測儀》を使うというものです。結果的に、《アーカムの天測儀》はモダンで最もプレイされたカードのひとつになりました。
メタゲームの中に多色の「グッドスタッフ」デッキの居場所があることは本質的に悪いことではありませんが、その強さと柔軟性は通常マナ基盤の妥協をすることによって相殺されており、タップ状態で戦場に出たり、ライフを支払ったりする土地を使うこと、その他のデッキ構築面での制限がかかったりすることがよくあります。《アーカムの天測儀》はその代償をあまりにも安いものにしてしまい、1枚の《アーカムの天測儀》がカード1枚分のリソースを使うことなく出た後のそのゲームのマナ基盤を素晴らしいものにしてしまうことがよくあります。さらに、《アーカムの天測儀》の軽いアーティファクト・パーマネントであるという長所は他のシナジーを生み出し、カード・アドバンテージのために明滅したり再利用したりすることができます。つまり、《アーカムの天測儀》はこれらのデッキに軽すぎるコストで多すぎるものを与えていて、メタゲームにとって不健全で許容できない勝率をもたらしています。そのため、《アーカムの天測儀》はモダンで禁止となります。
我々はレガシーでも同じような理由で《アーカムの天測儀》に目を光らせていますが、今のところ《アーカムの天測儀》デッキの使用率と勝率は行動を起こす段階であることを示してはいません。我々はレガシー・コミュニティの間にある懸念を認識していますが、カードやデッキが自然なメタゲームの性質では解決できないぐらい問題のある勝率に到達した時にだけ禁止に頼るという我々の理念に従いたいと考えています。
パウパー(Pauper)
禁止カード
- 《探検の地図》禁止
- 《神秘の聖域》禁止
去年の《噴出》、《ギタクシア派の調査》、《目くらまし》の禁止で、私は青のテンポ・デッキの弱体化が「トロン」デッキの人口増加を起こしうるという潜在的懸念を指摘しました。この方向性ですぐに問題のあるメタゲームの変化は見られませんでしたが、トロン・デッキは堅実な人気と強さを持ったデッキであり、時にはMagic Onlineのパウパーのトーナメントの上位進出デッキ中25%に近い割合になることもありました。
この傾向とコミュニティの反響が組み合わさり、我々はパウパーのメタゲームにおける「トロン」デッキの位置づけを見てみることにしました。他の多くの戦略とは異なる動きをするアーキタイプがあることはメタゲームの多様性にとって良いことになる可能性もありますが、、我々は反復的なゲームプレイ、同じようなプレイパターン、そしてロック状態の面でいくつかの悪影響があるのを目にしています。このことは他のデッキにそのようなゲーム状態への対処や「トロン」デッキとの競争を可能にするよう圧力をかけ、環境に存在できるデッキ構築の空間を基本的に制限します。
そのため、我々は「トロン」デッキの安定性とメタゲームでの人気を下げるために《探検の地図》の禁止に進みました。
次に、現在複数のアーキタイプがループやロックを作り出すもうひとつの手段として《神秘の聖域》を採用しています。《神秘の聖域》のデッキに入っている枚数は2枚であることが多いのですが、これはゲームを終わらせるループを可能にすることでメタゲームに圧力をかけているもう1つの原因であることが判明しています。今後も問題を起こし続ける可能性の高いカードとして、我々は《神秘の聖域》をパウパーで禁止することも選択しました。
我々の狙いはこれらの禁止によりトロン・デッキがマナを揃えて最終的にループやロック状態に入ることの速度と安定性を落とし、各種の青を主体としたテンポ・デッキから反復的ゲームプレイの量を減らすことです。
MTG「デッキレシピ」の一覧まとめ記事はこちら
MTG「基本セット2021」特殊パラレルカード一覧まとめ
MTG「カルロフ邸殺人事件」の関連記事一覧はコチラ!
MTG「カルロフ邸殺人事件」収録カードリスト情報まとめ
コメントを残す