MTG「イクサラン」にレアで収録される赤の恐竜クリーチャー
暴れ回るフェロキドン
が公開されました!
3マナ3/3「威迫」の悪くない基本ボディに加え、
- プレイヤーはライフを得られない。
- クリーチャーが戦場に出るたびコントローラーに1点ダメージ
という2つの能力を備える、相手のデッキ次第ではバツグンの仕事をする一枚となっています!
MTG「イクサラン」収録カードリスト情報まとめ
MTG「イクサラン」の関連記事一覧はこちら
【追記】
2018年1月15日の禁止制限改定にて、スタンダード環境を支配する「ラムナプ・レッド」の主要カードであるとして1月19日からのスタンダード環境での禁止カードに指定されました。
私たちが措置を検討したカードは、《ラムナプの遺跡》《暴れ回るフェロキドン》《地揺すりのケンラ》《アン一門の壊し屋》《ボーマットの急使》《熱烈の神ハゾレト》でした。
《ラムナプの遺跡》はこのデッキに「目に見えない力」を与えており、事実上、対戦相手の初期ライフ総量を下げることもありました。これは同時に、昨年の世界選手権で人気があった「青黒コントロール・デッキ」など相手のような長期戦において恐ろしい安定性をもたらしました。(「青黒コントロール」がその後人気を失ったのはこのせいでもあります。)《ラムナプの遺跡》がなくても、このデッキの全般的なプレイパターンは大部分同じになりますが、この土地による簡単な勝率はいくらか下がります。
多くのプレイヤーにとって、今回措置されたカードの中で《暴れ回るフェロキドン》が最も驚くものでしょう。結局のところ、多くの「ラムナプ・レッド」ではメインデッキにこれを4枚入れることもありません。しかしながら、メタゲームの時間による進化やサイドボード前後の勝率を分析すると、このカードはこのデッキに対する対抗策を最も阻止し無効化している1枚だとわかったのです。《暴れ回るフェロキドン》は、《サヒーリ・ライ》と《守護フェリダー》のデッキが現実世界を支配しつつあるときに、それらのデッキへの対抗策としてデザインされたということに注意が必要です。そのコンボを含む強力なメタゲームにおいて《暴れ回るフェロキドン》は適切な回答カードだったかもしれませんが、赤のアグロ戦略に対抗することを主眼とした他のデッキにも被害を与えるということが証明されてしまっています。
歴史上、盤面を小型クリーチャーで埋め尽くすこととライフを得ることの2つの戦略が赤のアグロ戦略に対して有効です。アブザンやエスパー・トークン、白単吸血鬼などの《オケチラの碑》デッキなど、「ラムナプ・レッド」に対抗するためにデザインされたデッキの盛衰を見てきました。最初はこれらのデッキは「ラムナプ・レッド」に対して有利でしたが、「ラムナプ・レッド」は、サイドボードに《暴れ回るフェロキドン》を増やし、さらにはメインデッキにも増やすことでその相性をひっくり返すことができたのです。
対抗策(ブロックすること)を困難にしているという観点から、《地揺すりのケンラ》と《アン一門の壊し屋》の2枚を監視していました。しかしながら、多くの赤のアグロ・デッキはこれらを4枚入れないようになり、そうしているデッキにおいても他の選択肢がそれほど大きく弱体化するものではありません。結局のところ、これらは禁止によって環境を混乱させるだけで、それほど影響は与えられないのです。
逆に、《ボーマットの急使》や《熱烈の神ハゾレト》を禁止するのはこのデッキのプレイパターンとその勝率にあまりにも大きな変化を与えることになると考えられます。これは、禁止後もこのデッキを競技に存在できるようにするという目標と矛盾しています。
こうして、《ラムナプの遺跡》と《暴れ回るフェロキドン》はスタンダードで禁止となります。これは赤のアグロ・デッキの勝率を引き下げ、あまりにも運ゲーな対戦を緩和し、対抗策の可能性を引き上げます。このデッキについても、この変更後も競技プレイで存在し続けることでしょう。
コメントを残す