MTG「イクサランの相克」の非公式スポイラーにて、黒レアのエルダー恐竜
Tetzimoc, Primal Death(原初の死、テジマク)
のカード情報が掲載されました!
6マナ6/6「接死」の基本ボディを持ち、
- 黒、手札からこのカードを公開: 対象のクリーチャー1体にprey(餌食)カウンターを1個置く。(自ターンのみ起動可能)
- 戦場に出た際に、あなたの対戦相手がコントロールするprey(餌食)カウンターが置かれたクリーチャーをすべて破壊
という2つの能力を備える優秀なCIP除去能力持ちクリーチャーです!
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【追記】
日本語版カード「原初の死、テジマク」が公開されました!
長年マジックのデザインに関わってきた結果、私は新しいカードをそのデザインに影響を与えたカードという観点で見るようになっている。私が《原初の死、テジマク》を初めて見たときの反応は、「ああ、《賞金かせぎ》と《Infernal Spawn of Evil》の子供か。」だった。2枚とも遠い昔のカードなので、それらのカードが一体何なのか説明するとしよう。
このカードをデザインしたのは私だったと思うが、もしかしたらマイク・エリオット/Mike Elliottだったかもしれない。これは単純なトップダウンのデザインだった。賞金稼ぎだ。これをプレイしたら、《賞金かせぎ》が的を選び、そうなったらそのクリーチャーはおしまいだ。《賞金かせぎ》が契約を果たす前に、コントローラーがなんとかしない限り死んでしまうのだ。黒は暗殺の色なので、このデザインはまさにふさわしかった。
これは間違いなく私がデザインしたカードだ。元になったのは、黒枠セットでのカードのためにロン・スペンサー/Ron Spencerが提出した、ユーモラスなスケッチだった。アーティストは、実際にアートを描く前にスケッチを提出することになっている。そしてロンはそこでふざけたわけだ。誰もが大爆笑した。そして、ロンは翌日に真面目なスケッチを提出してきたのだった。『Unglued』を手がけていたとき、私はロンにあのスケッチをアートにしてもらうことができるか聞いた。ロンは乗り気になって、できると答えたのだ。
デザイン的には、これはアートの無垢さに反した悪の中の悪にすべきだとわかっていた。確か、《Infernal Spawn of Evil》(邪悪なる地獄の落とし子)というカード名を思いついたのは、カード・デザインより前だったはずだ。最終的に、手札からカードを公開して対戦相手に1点のダメージを与えるというメカニズムに落ち着いた。フレイバー的には、このクリーチャーはとても怖いのでその訪れを知るだけで恐怖からダメージを受けてしまうのだ。
そして何年も過ぎた。ベン率いるチームは、魅力的な黒のエルダー・恐竜を作ろうとしていた。《賞金かせぎ》のような戦場からの起動型能力ではなく、《Infernal Spawn of Evil》のような手札からの起動型能力で死ぬべきものを定めることができるとしたらどうだろうか。そうすれば、これを唱えるだけのマナが揃う前に使うことができるし、複数回使えるので大量のクリーチャーを除去することができる可能性もあることになる。フレイバーに満ちていて、メカニズム的にも面白いものだ。
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